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口をあけること:
よく「口を大きくあけて話しなさい。」とか言われる。なぜなのか。

ある種、発声の先生的存在であるアナウンサーだってニュース読みの時、ふだん我々が会話の時に口を開ける 程度にしか開けていない。でも、はっきり明瞭に聞こえるというのはまぎれもない事実。 だからはっきり聞こえるのと、口を大きく開けるのとは関連がないみたいだ。

じゃ、なぜちゃんと聞こえるのだろう?

それは、「口を大きく開けなさい」という言葉とは、
 1)唇を柔軟にしっかり開け閉めして、
 2)歯をきっちり作動させて、
 3)舌を正確に動かして、
 4)すべての発音に要する器官を活動させること
を集約した言葉だから。

唇の動きの大きい小さいは、口腔部の容積と比例する(注:口腔とは、口から咽頭に至る部分:広辞苑)。

口を少ししか開けない人にとっては口腔部は単なる声の通過点でしかない。声の通り、息の通りが良くなれば、 それは明瞭な発音へとつながる。 管が太いと通る水の量が多いのと同じこと。 加えて。口腔部は発声の時の増幅器となり、声の音色の味付けがここでなされる。

ウソだと思うんだったら、
 1)口を少しだけ開けて、
 2)口を思いきり開けて、つまりのどの空気の通りを最大に良くして、
 3)いろいろ口の開け方や舌の位置などを変えてみて、最大の声を出してみてごらん。
(急にやると家の人がびっくりするから注意して!) 
全部音色が違う。

また、口を中くらいに開けて、舌の上に思いきり空間をとって声を出してみよう。また表情が違った声が出る。 つまり口腔はギターやバイオリンの共鳴胴と同じ役割をはたしていることになる。 だから口を開けて話さないのは共鳴胴が無いか、単なるパイプくらいなのと同じなことなのだ。 エレキギターで電気を通さないで弦をはじいた状態。音は聞こえないでしょ。

それでは。 もっと言うなら、からだ全体が声の共鳴胴だという考え方もできる。 だからオペラ歌手は太っている人が、失言、豊かな体型の人が多い。




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