■ なぜ、会社案内などの印刷物の英訳の場合、レイアウトチェックが必要なのか?
|
一目瞭然。図1はおかしい。日本語としては常識以前の問題です。しかし、外国人が作成した日本人向けパンフレットでは、よくこのようなレイアウトが見うけられます。
私たちの感覚では、図2が自然です。
これからの話は実例です。
あるお客様が、弊社が1行で書いた英訳”Beyond,
to the Limit!”を、図3のようにレイアウトされました。しかし、これは英米人の感覚からいうと、図3は、前出の図1のように非常に「奇妙な」レイアウトです。
これはよくあることです。「英訳さえもらえば、あとは日本語の部分と差し替えるだけだ」と。
多分、デザイナーは上段と下段の両端が揃った方がきれいと思って、”TO”の後ろで改行したのでしょう。また、カンマの後にスペースを入れると両端が揃わないと思ってスペースを入れなかったのでしょう。大文字にした方がインパクトがあると考え全部を大文字にしたのでしょう。”!”マークも2つあった方が効果的と考えて入れたのでしょう。
”to the Limit!”はひとつのかたまりとして捉えられます。日本語で言えば熟語のようなものでしょうか。ですからこの途中で文節を切ることは非常に奇異な感じを与えます。また、カンマの後にスペースが入っていないのは間違いというだけではなく、視覚的に違和感さえ与えます。さらに、この場合は小文字混じりの方が見やすく、キャッチコピーとして効果的です。全部大文字というのは、日本語で「ゲンカイヘ、コエテ!」と書いたような感じがします。また、普通「!」(感嘆詞)は1つしか使いません。
そこで私たちは、図4のレイアウトをお奨めしました。英語として視覚的にも自然で、お客様にたいへん喜んで頂きました。
お客様に、「最高の印刷物を作ってほしい!」。そんな思いで、私たちは翻訳だけで終わるのではなく、印刷物を正確で効果的なものにするため、「最終版下チェック」を私たちの翻訳作業の責任範囲と位置付けています。
|
|
|